Powered by Ayapon RSS! オススメ アクセスアップ ライブチャット


list スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
おもしろかったら5つどこでもいいのでクリックしてください。
人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ 人気出会いBLOG
【--/--/-- --:--】 スポンサー広告 |

list ★目が覚めたら人がきえていた 4

694:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/04(水) 08:01:04 ID:X9vD56bg0
ドアをノックする音で目を覚ます
今は8時くらいだろうか、寝すぎてしまった
少し体がダルイ、伸びをしてあくびをする
ノックの音は3回叩いて10秒ほど間をおき3回叩くを繰り返してる
まだ完全に目を覚ましてない体を起こしてドアへ向かう
ドアを開けるとそこい田中が立っていた
「おはよう」
「・・・おはよう」
朝ご飯が出来てるから準備出来たらレストランにきて
と言って田中はエレベーターのある方へ歩いていった
俺はまだ寝てる細胞達を起こす為タバコを吸う
朝1本目と食事の後は本当に美味しいと思う
その他で吸うのは何となく口が寂しいから、
ほんの少しの時間の隙間をどう埋めていいかわからずタバコで埋める感覚だ
それは美味しいとも不味いとも思わない特に必要ない物だった
シャワーを浴びて新しい服に着替えレストランへ向かう
テーブルにはコーヒー、スクランブルエッグ、
ソーセージを焼いた物、昨日の残りのサラダが乗っている
食事を終え、荷物を部屋から持ってきてホテルを後にする
今日もいい天気だ

820:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/04(水) 23:57:28 ID:X9vD56bg0
ホテルを出て昨日のTV局へ向かう
ついさっき思いついた案があってそれを準備する為だ
局内にあったノートパソコンを用意する
サウンドレコーダーで今2人でいる事、東京に生存者がいてそこに向かう事
もしこれを聞いたら連絡してほしい、連絡先は内藤の電話番号を録音する
これをメディアプレイヤーで永遠リピートさせてマイクの前に置いておく
生存者がいればこれで大丈夫だろう

静か過ぎる街を抜けて南に向かって走る
途中ガソリンスタンドで給油をした
途中小さな町もあったが多分人はいないと思うので立ち寄らなかった
ラジオはAMラジオだから全道に電波は届いてるはずだ
車のラジオをつけると自分の声が聞こえてきたから大丈夫だ
自分の声を聞くと全然他人の様に聞こえるが、やっぱり自分の声だ、恥ずかしい
ちゃんと受信できてる事を確認してすぐにCDへ切り替えた


837:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/05(木) 00:22:12 ID:jaPhrF/50
昨日内藤に連絡してない事に気づいた
昼食を食べる為道の駅で止まり事務所の電話でかけたが内藤は出なかった
食堂なのかレストランなのかよくわからない場所で簡単に昼食を作って食べる
食べ終わると外に出る

青空を見上げると清々しい気分になってくる
人は消えてしまったけど他人との摩擦が無くなって逆に楽になったかもしれない
ちょっと寂しくはあるが、怖くもないし悲しいとも思わない
以外とこの世界では満ちたりた気持ちで幸せに生きていけるのかもしれない
他人からとの繋がりで幸せを感じ、人は満ち足りた気持ちになると思ってた
でもそれは結局自分がどう思うかで変わってくるんだと思う
大きなお世話なんて言葉あるように
善意でやってる事で相手を不幸にしてしまう事だってある
そうやって人は他人との接触で”なにか”を少しづつ磨耗していって
いつか死んでしまうんじゃないだろうか
水道管が水との摩擦で長い年月をかけて磨耗していきいつか破れてしまう様に
この世界でこうやって旅をしながら色んな所を回るってのも悪くないなと思う

869:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/05(木) 02:50:57 ID:jaPhrF/50
道の駅を後にする
今日中には北海道と本州をつなぐ青函トンネルがある街に着けそうだ
あいかわらず道には車が放置されている
すっかり見慣れてしまったし、通れなくなった車を動かす事もあたりまえに思えてきた
山道を抜けると目の前に海が見えてきた

空は少しずつ赤みを帯びてくる
遠くに見えてきた街が目的地で間違いないだろう
今日も一日中運転をしていて疲れがたまっている
今日は温泉か大浴場みたいなお風呂があるところでゆっくり休みたい
目的地の町に入ったことを告げるカントリーサインを通過する

83:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/06(金) 01:54:22 ID:OMw2wXDp0
目に付いた大きめのホテルに入る
この辺りの地理はよくわからない、温泉なんて近くにあるんだろうか
フロントで部屋を選ぶ、部屋なんか別になんでもいい
軟らかいベッドがあればそれでいい
荷物を置いて一息つく、窓からは海が見える
本州と北海道の間にある海は何て名前だっただろうか?
思い出せない、人がいるときから世の中の事はどうでもよかった
普通の人に比べて世の中の事をよく知らないのかもしれない
今となってはその海が何て呼ばれていようがまったく無駄な知識だ

92:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/06(金) 02:44:00 ID:OMw2wXDp0
今日も田中が夕食を作る
ずっと運転させてるから食事くらいは私が作ると言ってた
料理が完成する、テーブルには色んな料理が並んでいる
彩りも鮮やかで見た目からしておいしそうだ
味以外にも見た目を綺麗に作れるのはやっぱり女の子だからだろうか
自分なら作ったものを皿に入れるだけ
食べてしまえば見た目なんて関係ないって考え方だ
味も予想した通り美味しい、田中は料理が得意なのかもしれないv よく考えたら田中の事をほとんど何も知らない
小学校の頃一緒のクラスだったが下の名前すら思い出せない
田中に限らず小さい頃や人がいた頃の記憶が曖昧になってる様な気がする
この世界に順応しすぎて必要ない記憶は置くの方に押し込まれたからかなのか
記憶が曖昧って考えるのも比較する対象になるものがないから
ただそう思ってるだけかもしれない、そんなことを考えていた
何となく思っていただけだったが、考えるほど記憶が曖昧なのかわからなくなってくる
人がいた頃の記憶をハッキリ覚えているとこの世界では耐えられないんじゃないだろうか
その考えにたどり着いて幾分か楽になった

106:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/06(金) 06:11:53 ID:OMw2wXDp0
食事をしながら色々話をして記憶を補完した
田中は小学校の時クラスメートだった
何度か隣の席になって俺とはよく話をしていたらしい
正直によく覚えてないことを言うと
「きっと世界がこんな事になって混乱してるのね」と言った
田中と話をしているとすごく落ち着いた印象を感じる
少なくとも俺は混乱はしてないと思う
田中も同じ様にこの世界に順応しているように感じる
そこにはもっと前からこの世界を知っているような落ち着きがあった

109:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/06(金) 07:02:06 ID:OMw2wXDp0
食事を終えて風呂に入る
ここは露天風呂があるらしい
露天風呂は毎日掃除しているように綺麗だった
海を見ながら浸かっていると眠くなってくる
このまま寝たら死ぬかもしれないのでもう上がろう

内藤に電話をするが出なかった
まだ出かけてるんだろうか

もう眠気が限界だ

127:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/06(金) 12:02:48 ID:OMw2wXDp0
その日内藤は原宿にいた
猫を見た場所に置いてきたネコ缶を確かめる為だ
すでに当たりは夕闇に覆われようとしていた
家を出たのは朝だったが、内藤はまず秋葉原に向かった
エロゲーを色々漁っていたら夕方になっていたのだった

ネコ缶は中身が無くなっていた、内藤は歓喜した
内藤は夜中まで探し続けたが見つからず新しいネコ缶を置いて
近くにあったホテルに泊まった

翌朝またネコ缶の中身は無くなっていた
その日も夕方まで探したが見つからなかった
家に帰り留守電の設定するのを忘れていた事に気づく
山田は移動中だから連絡が取れないが内藤はどうでもよかった
今の生活が楽しくてしょうがないのだった

132:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/06(金) 12:19:59 ID:OMw2wXDp0
ここはどこだろう
どこかの街の中だろうか、ずいぶん古い町並みだ
同じ服を着た何人かが目の前にいて何かを話している
おれはそこに近づく
何人かの中の一人がおれに向かって何かを言っている
言葉はよく聞こえない
おれは目を閉じる

134 名前:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/06(金) 12:37:58 ID:OMw2wXDp0
目を開けるとすでに明るかった
カーテンを閉め忘れた窓から太陽の光が斜めに入っている
今は8時くらいだろうか、今日は目覚めがいい
体を斜めにしてサイドテーブルに置いてあるタバコを取る
窓から差し込む光を見ながらタバコを吸う
煙を吐き出すと窓から差し込む光の線が見える
今日はいい1日になるかもしれない

シャワーから出るとちょうど田中が呼びにきた
今日の朝食は和食だった
ごはんにみそ汁、何かの焼き魚と漬物だった
朝からみそ汁を飲んだのは初めてかもしれない
魚は冷凍してあったのを見つけて焼いたらしい
この世界になってから一週間になる
もう生ものは食べられないかもしれない
冷凍してある物もいつかは駄目になってしまうだろう
この先食事は保存の利く缶詰などを中心に食べていく事になるんだろうか
先の事を考えれば畑でも作って自給自足したほうがいいのかもしれないな
138:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/06(金) 12:51:25 ID:OMw2wXDp0
食事を終えてホテルを後にする
今日は本州に渡る日だ
船で渡るか青函トンネルを通るかの2択しかない
こんなに天気もいいのだから海の上をまったり進むのも悪くないかと思う
船は乗った事はあるが運転した事なんてない
テレビなんかでクルーザーの運転席を見たことあるが
そんなに複雑な作りはしてなかったように思うから俺にも運転できるかもしれない
しかし本州までどれくらいの距離があるのかわからず
船がいったいどれくらいの距離を進めるのかもわからない
海上に出た後どっちの方角に進めばいいのかわからなくなってしまうかもしれない
万が一海上で燃料が無くなってしまったらそのまま漂流してしまう事になるだろう
救助なんて存在しないのだから漂流すれは即死へ繋がる事になる
そんな危険な選択肢は選べない
真っ暗な海の下っては気が進まないがしょうがないだろう
142:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/06(金) 13:07:49 ID:OMw2wXDp0
青函トンネルを通る事になったが青函トンネルはどこにあるんだろう
コンビニで地図を手に入れて確認する
大体の場所はわかったが実際行ってみるしかないだろう
移動しながら青函トンネルを通る場合の想定の範囲内を考えた
電気は生きているのだから電車は動くだろう
電車の運転席も見たことはあるが作りはシンプルだった
電車を運転するゲームも何回かやったことがある
でも実際そんな簡単に動かせる物なんだろうか?
レールをずらして進行方向を変えたりするのは運転席からは出来ないような気がする
たぶん電車で移動は無理だろう、人が消える前にJR福知山線脱線事故をTVで見た
俺なんかが運転したらあれよりヒドイ事故を起こすかもしれない
医者のいないこの世界では怪我や病気にだけはなってはいけないのだ
最小限のリスクで安全にいかなければならない
150:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/06(金) 14:00:00 ID:OMw2wXDp0
他に考えられる方法はレールの上を車で移動するか歩くかだろう
バイクかバギーみたいな小さい乗り物で移動する方法も考えられるが
バイクなんて乗ったことすらない、バギーなんかどこで手に入れるのかわからない
バギーを手に入れられたとしても本州まで走れるだけの燃料を詰めるとは思えない
以上の理由から却下だ

電車の幅に比べたら車は小さいから多分通る事は出来るだろう
問題はどうやって線路上に車を移動させるか
トンネル内に電車が残っているかもしれない
青函トンネルの入り口を見つけたらその線路をさかのぼって
踏み切りなどで進入すれば大丈夫だろう
もしトンネル内に電車が残っていたらそこから先は歩きになってしまう
青函トンネルがどんな仕組みになってるのかわからないが
途中に海底駅があったような気がする
歩いて行くことになった場合を考えて食料と懐中電灯などが必要かもしれない
自分の知識で考えられるのはそれくらいだろう
169:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/06(金) 16:58:40 ID:OMw2wXDp0
途中ホームセンターで懐中電灯と雨合羽と寝袋とリュックサックを調達し
コンビニで食料を用意した
青函トンネルの入り口らしき場所を見つけたがそこで合ってるのかわからない
辺りを色々回ったけどここからじゃ入り口がよくわからない
とりあえずこの線路をたどって車で入れる場所を探す
電車は来ないとわかっていても緊張する

線路が地面の中に向かっていく穴に着いた
ここが青函トンネルの入り口だろう
トンネルの奥は暗闇で見えない
アクセルを少しだけ踏みゆっくりとその暗闇へ入る
183:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/06(金) 18:22:49 ID:OMw2wXDp0
暗闇を走る
ライトをつけるが10mくらい先で光は闇に飲み込まれる
壁との幅に余裕はあるがそれとは違う圧迫感で
これ以上スピードを出すとぶつかってしまいそうな気がする
想像していた物よりずっと闇は濃く孤独感が強くなる
ただの暗闇ではなく海の底に向かって進んでいると思うといい気分じゃない

海底に閉じ込められ壁から染み出した海水がゆっくりと足元から侵食してくる
ここから抜け出せる隙間を探すもそんなものはどこにも無い
海水は足元から踝、膝、腰、胸、肩へとゆっくりと時間をかけて上がってくる
地面に足が着かなくなると死への恐怖が一気に大きくなる
脳は正常に機能しない、無駄にもがき息を切らす
助けを求め声を張り上げる
こんな海の底苦で一人死にたくないと神に祈る
鏡で自分の顔を見れたらきっと恐怖と絶望が混ざった顔をしてるに違いない
もう海面と天井に数センチの隙間しか残されていない
最後に大きく息を吸う、出来るだけ酸素を消費しないようにじっとする
1秒でも長く生きたい、死を受け入れたくない
体内の酸素が足りなってくる
手足が痺れて体中が酸素を欲して痙攣している
肺に残った最後の空気を吐き出す
意識が遠のいていく

75:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/07(土) 02:13:49 ID:Ie5kQPwi0
目を開ける
そこに石で出来た天井が見える
そうか、今のは夢か、寝ていただけなのに息が切れている
体を起こすと髪の間から汗が何本かの筋になっておりてきた
Tシャツや下着がびしゃびしゃに濡れている
まるで服を来たまま水の中に入った後みたいだ
夢の内容が現実に起きたことじゃないかと錯覚する
妙にリアルな夢だった

昨日トンネルに入ってから30分くらいの所で電車が目の前に現れた
車での移動はこれ以上無理だった、社内を確認したが人の気配はなかった
そこからは徒歩で移動してここ海底駅についた
この先どれくらいの距離があるかわからないのでここで1泊することにしたんだった
田中は隣で寝ている
叫び声を上げて田中を起こさなくてよかった
実際叫び声を上げてないかどう自分ではわからないが
Tシャツと下着を替えてタバコに火をつける
あんなにハッキリと自分の死を夢で見たのは初めてかもしれない
人は太陽が無ければ駄目だと実感する
今が何時なのかもわからない、田中が起きるのを待つ
もう眠気は来なかった
103:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/07(土) 03:43:41 ID:Ie5kQPwi0
それからどれくらいの時間が経っただろう
たぶん2~3時間だと思うが、地上にいるときより時間の感覚は曖昧だ
こんな海の底にある空間であんな夢を見るなんて不吉だな
冷たい海水の中で自分の存在が海水と同化して消えていくところをイメージする
心臓の鼓動が少し早くなったような気がした

それから田中が起きてパンと缶詰を食べてお茶を飲んだ
海底駅の中を回ってみたが、海底駅についてのパネルとかがあるくらいで
特に興味を引くようなものは無かった
109:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/07(土) 04:05:48 ID:Ie5kQPwi0
海底駅を後にして先へ進む
ホームの端から懐中電灯の光を暗闇に向けてみる
数メートル先で光は闇に飲み込まれる
これは足元を照らしながらゆっくり行くしかなさそうだな
ホームから線路に降り、田中に手を貸す
何時間くらいで地上に出れるんだろうか
深呼吸をして歩き出す、一瞬夢の内容がフラッシュバックした

トンネル内は暗闇に覆われて、壁から水か染み出して水溜りに落ちる音
どこか遠くから水が流れる音が聞こえる、水をポンプで吸い上げてる音だろうか
自分が今どこにいるのか時間の感覚もわからずにいると楽しい事なんて想像できない
頭の中にはずっと死に繋がるイメージが延々と繰り返されている
田中は無言でついてくる
足音や息遣いから田中が少し脅えているのがわかる
女の子にしてみれば真っ暗なトンネルなんて怖くないわけがないのだろう
その恐怖をどうやれば取り去ってあげられるのだろうか
俺にはそんな気の利いたことは出来ないだろう
117:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/07(土) 05:10:03 ID:Ie5kQPwi0
海底駅を出てからどれくらいたっただろう
きっと3時間くらいは歩きっぱなしだ
さすがに少し疲れてきた、運動不足の俺にしてみれば頑張ったほうだ
田中も大分疲れてるような気がする
ここらへんで少し休憩をする事にした
お茶を飲みタバコを吸う
暗闇の中で煙は懐中電灯の光を受けて白く浮かび上がる
田中に疲れたかと聞くと「少し疲れたけど、まだ大丈夫」と言っていた
早くこんな息苦しいところから出たい
タバコを消すと再び歩き出す
133:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/07(土) 06:30:07 ID:Ie5kQPwi0
休憩してからもう3時間以上は歩いているだろうか
足元を照らして光が見える範囲が世界の全てでずっと同じ見た目だ
視覚も聴覚も単調な刺激だけを受け、疲れがたまってくると何かを考えるのも面倒くさく
なり
ただひたすら歩く事にだけ集中してくる
海底駅を出てから休憩するまでの疲れ具合と比べて大体3時間くらいと予想したが
6時間は歩いていると言われればそうなのかもしれないとも思うだろう
田中も同じ状態になっているだろう、感覚が麻痺して暗闇の恐怖も忘れているかもしれない

そろそろもう一度休憩しようかと思った時
前の方から少し風が吹いてきたような気がした
意識を集中すると額やこめかみ辺りに薄っすらかいている汗に
風が当たっている感覚がする、出口は近いのかもしれない
先に進むごとに風が来ている感覚は強くなるし
トンネル内の重苦しい空気とは明らかに異質な
潮や土や街中の匂いが混ざっている
出口はすぐそこだろう
疲れているのを忘れて早足になる
もうトンネル内の空気とは完全に入れ替わった外の空気に包まれているのがわかる
しかしまだ外の明かりは見えてこない
突然圧迫感のが無くなった様な気がした
相変わらずの暗闇だったが上を見上げると数え切れない星があった
どこかで似た星空を見た気がするが思い出せない
やっと本州に着いた
308:1 ◆3V4SKpmSbo []投稿日:2005/05/08(日) 03:05:50 ID:A7VQMabw0
ネクタイで輪を作りドアのノブに掛ける
それを首に掛けて体の力を抜く
ネクタイが喉に食い込み息が出来なくなる
苦しさのあまり首からネクタイを外し咳き込む
痛みや苦しみの感覚なんて無ければいいのに
別に死にたいとは思わないが生きたいとも思わない
ドアノブに掛かったままのネクタイを見てため息をつく
俺は目を閉じる
おもしろかったら5つどこでもいいのでクリックしてください。
人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ 人気出会いBLOG
【2009/03/27 04:53】 目が覚めたら人が消えていた | track back(0) | comment(0) |
comments
please comment













管理人のみ

trackback
trackback url
http://gomasoku.blog81.fc2.com/tb.php/604-c8b53531




Copyright 20082ちゃんねる ゴマ速十兵衛


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。